上腕骨外側上顆炎に横断マッサージは有効かスポンサーリンク 2020.10.25スポンサーリンクタイトルDeep Friction Massage Versus Steroid Injection in the Treatment of Lateral EpicondylitisPubMed PMCID: PMC5755866目的本研究の目的は上腕骨外側上顆炎に対する深部横断マッサージ(Deep Friction Massage)が有効かを検証します.私たちは深部横断マッサージにより局所的な炎症を刺激して、損傷の治癒過程を促進するのではと仮説しています.今回の研究では3つの異なった保存療法を比較します.方法取り込み基準①少なくとも6週間外側上顆炎に一致する痛みや症状がある②18歳以上③肘伸展、前腕回内で手関節背屈に抵抗をかけて痛みを誘発する除外基準①神経絞扼性障害②頚椎症性神経根症③6週間未満の症状④過去、肘関節に外傷や手術歴がない研究デザイン患者はランダムに以下の3つ群に割り当てられた.グループ①手首のスプリント(6週間)+ストレッチグループ②ステロイド注射+手首のスプリント(3~5日)+ストレッチグループ③ステロイド注射+手首のスプリント(3~5日)+深部横断マッサージアウトカム以下のアウトカムをベースラインと6週間と6カ月でフォローアップした.Primary outcome:VASSecondary outcome:Disabilities of the Arm, Shoulder and Hand (DASH) 、握力結果6週間時点のアウトカムVASは全ての群で優位に改善.DASHスコアと握力はグループ②と③のみ優位に改善.6カ月時点のアウトカムVASはグループ③の横断マッサージ群のみ優位に改善.DASHスコアと握力も同様に横断マッサージ群のみ優位に改善.考察本研究の結果は深部横断マッサージは6カ月のフォローアップで持続的な効果を示したが、手関節のスプリントと注射は即時的な効果のみを示す結果となった.本研究の強みは前向きにランダム化された3群間の比較研究だが、サンプルサイズの少なさやフォローアップ期間の短さは課題であった.また、スプリング群における装具装着のコンプライアンスは不明のため使用率は不明確であった.解説上腕骨外側上顆炎に対する深部横断マッサージに対する効果を紹介しました.短期的にも中期的にも痛みの改善に繋がる可能性が示されています.詳細に関してはリンクを貼っているので論文を参照してください.こちらのブログも参考にしてみてください上腕骨外側上顆炎に対する理学療法上腕骨外側上顆炎とは上腕骨外側上顆炎はテニス肘とも呼ばれており、手関節背屈動作を繰り返すテニスプレーヤーに多いオーバーユース症候群の一つです.上腕骨外側上顆における前腕伸筋群(特に短橈側手根伸筋)起始部の腱付着部の炎症により疼痛が生じる
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