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人工膝関節置換術(TKA)後の可動域の予後

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タイトル

Reference chart for knee flexion following total knee arthroplasty: a novel tool for monitoring postoperative recovery

PMCID: PMC7376933

研究デザイン

前向き観察研究

目的

本研究の目的はTKA術後の膝関節自動屈曲可動域をモニタリングして
回復の経過を検証することである.

方法

研究データはアメリカのサウス・カロライナ州の3つの施設で収集された.

膝関節自動屈曲の測定方法

参加者は背臥位となり、ゴニオメーターを使用して測定された.

参加者は測定前に5回ほど膝を曲げる練習を可能とした.

測定は自動での膝屈曲可動域とした.

結果

膝自動屈曲可動域は最初の40日以内に急激に回復して
それ以降は60日~80日以内で可動域がプラトーとなりやすい.

術後早期に可動域が90°を超えた患者は最終的に110°を上回ることが可能.

術後早期に可動域が60°未満の患者は110°を達成できないことが予想された.

解説

今回は人工膝関節術(TKA)後の可動域の経過を示した論文を紹介しました.

結果として
膝関節自動屈曲の可動域は術後40日までが急激に改善する時期
でありそれ以降は可動域の回復はゆっくりとプラトーになることが
分かりました.

また、術後早期に膝関節自動屈曲が90°を超える患者は
その後の屈曲可動域の回復の経過が良いことが予想できる
ことが分かりました.

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