人工膝関節置換術(TKA)後の可動域の予後スポンサーリンク 2021.06.05スポンサーリンクタイトルReference chart for knee flexion following total knee arthroplasty: a novel tool for monitoring postoperative recoveryPMCID: PMC7376933研究デザイン前向き観察研究目的本研究の目的はTKA術後の膝関節自動屈曲可動域をモニタリングして回復の経過を検証することである.方法研究データはアメリカのサウス・カロライナ州の3つの施設で収集された.膝関節自動屈曲の測定方法参加者は背臥位となり、ゴニオメーターを使用して測定された.参加者は測定前に5回ほど膝を曲げる練習を可能とした.測定は自動での膝屈曲可動域とした.結果膝自動屈曲可動域は最初の40日以内に急激に回復してそれ以降は60日~80日以内で可動域がプラトーとなりやすい.術後早期に可動域が90°を超えた患者は最終的に110°を上回ることが可能.術後早期に可動域が60°未満の患者は110°を達成できないことが予想された.解説今回は人工膝関節術(TKA)後の可動域の経過を示した論文を紹介しました.結果として膝関節自動屈曲の可動域は術後40日までが急激に改善する時期でありそれ以降は可動域の回復はゆっくりとプラトーになることが分かりました.また、術後早期に膝関節自動屈曲が90°を超える患者はその後の屈曲可動域の回復の経過が良いことが予想できることが分かりました.
コメント