今回は腰部脊柱管狭窄症の参加者に対して
手術と理学療法でSF-36の身体機能のスコアを2年まで
フォローアップした論文を紹介しました.
結果としては
短期・中期・長期ともにプライマリーアウトカムであるSF-36 身体機能は
両群間で優位差はありませんでした.
理学療法グループから手術グループにクロスオーバーした
割合は47人/82人で57%がクロスオーバーとなっています.
しかし、論文の筆者としては別の統計手法(CACEやIPW)を使っても
データの解釈は同じであるため、クロスオーバーを考慮しても
両群間での優位差はないと述べています.
今回の論文を踏まえると
腰部脊柱管狭窄症で手術適応レベルの症例に対して
週2回、6週間の理学療法を行うことで
手術と同様に長期的な効果があることが分かりました.
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