今回は足底腱膜炎の症例に対して
ストレッチ+超音波とストレッチ+超音波+徒手療法
この2つの治療での足関節機能、痛み、可動域、圧痛閾値を比較検証
した論文を紹介しました.
結果としては
4週間の徒手療法を併用した治療を行っても
最終的なアウトカムに差はなく、治療効果は同様であることが示されました.
論文の筆者は考察にて
足底腱膜炎の症例への関節可動域制限が関節のスティフネスではなく
下腿三頭筋の短縮が原因であるという報告もあるため、
関節モビライゼーションではなく軟部組織に焦点をあてた徒手療法が有効
ではないかと結論づけています.
私が調べた他のランダム化比較試験でも
下腿三頭筋や足底腱膜への軟部組織モビライゼーションや
下腿三頭筋のトリガーポイントへの徒手療法が
有効であると報告した論文があるため
足底腱膜炎に対しては軟部組織モビライゼーションが有効なのではと思います.
コメント