目的
どのような膝蓋大腿疼痛症候群(PFPS :Patellofemoral pain syndrome)患者に
テーピング有効かを予測するクリニカルプレディクションルールです.
ルール
- patellar tilt test 陽性
- 脛骨内反 5°以上
感度・特異度・陽性尤度比・成功確率
陽性数 | 感度 | 特異度 | 陽性尤度比 | 成功確率 |
1つ以上 | 0.53 (0.31-0.69) | 0.88 (0.74-1.00) | 4.4 (1.3-12.3) | 83% |
McConnell テーピング
筆者の解釈
CPRで1つ以上当てはまればMcConnell テーピングを使用することでNRSが50%以上改善
またはGlobal Rating of Change questionnaire (GRC)のスコアが+4以上になる確率が83%
になります.
PFPSの要因の一つとして膝蓋骨トラッキングの異常があります.内側広筋の筋力の弱さや
膝蓋骨外側支持機櫛の緊張により膝蓋骨のマルアライメントが生じます.
テーピングをすることで上記問題的が改善させれ疼痛軽減に繋がるのではと思います.
注意点としては研究デザインはderivation study(モデル作成段階)なので内的妥当性が不十分
であり、さらなる研究が必要だと思います.
引用文献
- Lesher JD, et al. Development of a Clinical Prediction Rule for Classifying Patients With Patellofemoral Pain Syndrome Who Respond to Patellar Taping.
Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2006
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