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変形性膝関節症の治療・予防にアボカドが効果的?

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タイトル

Symptom-modifying effects of oral avocado/soybean unsaponifiables in routine treatment of knee osteoarthritis in Poland. An open, prospective observational study of patients adherent to a 6-month treatment

PMCID: PMC5149568

研究デザイン

前向き観察研究

研究国

ポーランド

目的

本研究の目的は変形性膝関節症(膝関節OA)に対して
アボカド大豆不鹸化物(Avocadohoybean unsaponifiables:ASU)カプセル
を6カ月間経口投与することでの疼痛緩和と膝関節機能への影響を検証することである.

方法

取り込み基準
①変形性膝関節症の症状がある
アメリカリウマチ学会(ACR)の診断基準を満たす膝OA


除外基準
①薬物過敏症
②妊婦
③TKA予定
④1カ月以内のグルコルチコイドの服用
⑤4カ月以内のコンドロイチンの服用
⑥最近の外傷

研究方法

4822名の患者が研究開始時に集められた.
6カ月間の観察研究終了後は4186名(87%)が追跡可能.

データを収集するために2カ月ごとに来院.
合計6カ月間で3回のデータ収集を実施.

患者の基礎情報は以下を参照

治療内容

症状のある膝関節OA患者はポーランド99の外来クリニックで
300mgのアボカド大豆不鹸化物(ASU)カプセルを
毎日6カ月間内服するよう指導.

※治療期間中はNSAIDsの服用を許可

アウトカム

以下のアウトカムを開始時2カ月、4カ月、6カ月(介入後)で測定した.

  • 機能:Lequesne functional index
  • 疼痛:VAS(安静時・歩行時)
結果

機能:Lequesne functional index

訪問ごとに膝関節機能は優位に改善を示した.

Lequesne functional indexの中央値は
ベースライン8点から研究終了時は4点まで改善を示した.

疼痛:VAS(安静時・歩行時)

安静時痛、運動時痛ともに訪問ごとに痛みは優位に改善を示した.

安静時痛はVAS
ベースライン1.8mm(中央値)から研究終了時は0mmまで改善.

運動時痛はVAS
ベースライン5.6mm(中央値)から研究終了時は1.9mmまで改善.

解説

今回はアボカドに含まれているアボカド大豆不鹸化物(ASU)が
変形性膝関節症の痛みや機能改善に有効なのかを検証した論文を紹介しました.

結果として
6カ月間アボカド大豆不鹸化物(ASU)を服用することで
膝関節機能や痛みの改善に効果があることが示されました.

観察研究であるため今後、ランダム化比較試験などを通して
効果の有効性をさらに実証できればいいのではと思います.

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