変形性膝関節症の治療・予防にアボカドが効果的?スポンサーリンク 2021.03.06スポンサーリンクタイトルSymptom-modifying effects of oral avocado/soybean unsaponifiables in routine treatment of knee osteoarthritis in Poland. An open, prospective observational study of patients adherent to a 6-month treatmentPMCID: PMC5149568研究デザイン前向き観察研究研究国ポーランド目的本研究の目的は変形性膝関節症(膝関節OA)に対してアボカド大豆不鹸化物(Avocadohoybean unsaponifiables:ASU)カプセルを6カ月間経口投与することでの疼痛緩和と膝関節機能への影響を検証することである.方法取り込み基準①変形性膝関節症の症状がある②アメリカリウマチ学会(ACR)の診断基準を満たす膝OA除外基準①薬物過敏症②妊婦③TKA予定④1カ月以内のグルコルチコイドの服用⑤4カ月以内のコンドロイチンの服用⑥最近の外傷研究方法4822名の患者が研究開始時に集められた.6カ月間の観察研究終了後は4186名(87%)が追跡可能.データを収集するために2カ月ごとに来院.合計6カ月間で3回のデータ収集を実施.患者の基礎情報は以下を参照治療内容症状のある膝関節OA患者はポーランド99の外来クリニックで300mgのアボカド大豆不鹸化物(ASU)カプセルを毎日6カ月間内服するよう指導.※治療期間中はNSAIDsの服用を許可アウトカム以下のアウトカムを開始時、2カ月、4カ月、6カ月(介入後)で測定した.機能:Lequesne functional index疼痛:VAS(安静時・歩行時)結果機能:Lequesne functional index訪問ごとに膝関節機能は優位に改善を示した.Lequesne functional indexの中央値はベースライン8点から研究終了時は4点まで改善を示した.疼痛:VAS(安静時・歩行時)安静時痛、運動時痛ともに訪問ごとに痛みは優位に改善を示した.安静時痛はVASベースライン1.8mm(中央値)から研究終了時は0mmまで改善.運動時痛はVASベースライン5.6mm(中央値)から研究終了時は1.9mmまで改善.解説今回はアボカドに含まれているアボカド大豆不鹸化物(ASU)が変形性膝関節症の痛みや機能改善に有効なのかを検証した論文を紹介しました.結果として6カ月間アボカド大豆不鹸化物(ASU)を服用することで膝関節機能や痛みの改善に効果があることが示されました.観察研究であるため今後、ランダム化比較試験などを通して効果の有効性をさらに実証できればいいのではと思います.
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