石灰沈着性腱板炎に対する衝撃波の有効性スポンサーリンク 2021.02.28スポンサーリンクタイトルEffect of extracorporeal shock wave therapy on the shoulder joint functional status of patients with calcific tendinitisPMCID: PMC5080166研究デザインランダム化比較試験目的石灰沈着性腱板炎に対する保存的治療は非ステロイド性抗炎症薬、肩峰下ステロイド注射、超音波治療、放射線治療、理学療法などがあるが、これらの効果は限定的である.保存療法で改善しない症例には外科的手術を行う治療法もある.また、体外衝撃波治療(ESWT)は非侵襲的治療法であり痛みの改善と関連があると報告されている.しかし、ほとんどの研究ではフォローアップが少ない現状がある.よって、本研究の目的は石灰沈着性腱板炎に対して長期的フォローアップを通してESWTの効果を検証することである.方法取り込み基準①超音波にて石灰沈着性腱板炎と診断除外基準①頸椎病変②胸鎖関節病変③妊婦④神経症状あり⑤腱板断裂⑥肩峰下滑液包炎研究方法34名の患者がランダムに2つのグループに割り当てられた体外衝撃波治療(ESWT) グループコントロール グループ患者の基礎情報は以下を参照コントロール グループコントロールグループは以下の治療を実施.・非ステロイド性抗炎症薬の使用(6週間)・ホットパック(20分間)・経皮的電気神経刺激(15分間)・超音波治療(5分間)※週3回を12週間実施した.体外衝撃波治療(ESWT) グループ週3回、6週間のESWTを合計960回実施した.アウトカム以下のアウトカムを開始時、2週、6週、12週で測定した.Constant Murley scale (CMS)結果Constant Murley Scale (CMS) 両群間で比較すると、2週、6週、12週と全ての時点で体外衝撃波治療(ESWT)の方が優位な改善を示しました.解説今回は石灰沈着性腱板炎に対して体外衝撃波治療(ESWT)の有効性を検証した論文を紹介しました.結果としては体外衝撃波治療(ESWT)は肩関節機能の改善に有効であることが示されました.本研究中にESWTを受けた患者の副作用は認められなかったことから非侵襲的治療の有効性が高いと結論づけています.
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