Hicks et al. 2005の論文ではCPRで3つ以上当てはまればスタビライゼーションを週2回合計8週間介入することでModified Oswestry Disability Questionnaire (MODQ)が50%以上良くなる確率が67%まであがります.
注意点としては
- 研究デザインはderivation study(モデル作成段階)なので内的妥当性が不十分
- アウトカムは介入前と介入後(8週)のみで長期的な効果は不明
- 取り込み基準(Inclusion criteria)はODI(Oswestry Disability Index)が30%前後で
発症期間は平均40日の症例となっています.
Rabin et al.2014の論文ではHicksらの論文を踏まえた
Validation Study(モデル検証段階)で報告されています.
患者:腰痛患者
介入:Lumbar Stabilization Exercises群(2週に1回 4週間+1週に1回 3週間 合計 7週間)
比較:Manual Therapy 群(2週に1回 4週間+1週に1回 3週間 合計 7週間)
アウトカム:Oswestry Disability Questionnaire (ODQ) スコア、NRS
研究デザイン:無作為臨床試験(Randomized Clinical Trial)
フォローアップ期間:8週間
結果としては介入の種類とCPRによる優位な差は認められませんでした(P=0.17).
しかし、筆者により修正されたmodified version of the CPR(mCPR)はP=0.02と優位差あり.
mCPRとは“腰椎運動の異常”と“prone instability test陽性”の2項目に修正したCPRをさします.
注意点としては
- サンプルサイズが少ない・足りていない
- フォローアップ期間が短い(8週間のみ)
- ドロップアウト率が高い(全体で22.8%).
特にスタビライゼーション群で高いドロップアウト率(33%)あり
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