変形性股関節症に対するリハビリテーション【エクササイズvsコントロール】スポンサーリンク 2021.02.10スポンサーリンクタイトルExercise therapy in hip osteoarthritis–a randomized controlled trialPMCID: PMC4174683研究デザインランダム化比較試験目的今回の研究の目的は変形性股関節症に対して一般的な股関節のエクササイズがプラセボ群やコントロール群と比較して有効であるのかを検証することである.方法取り込み基準①18~85歳②米国リウマチ学会の股関節OAの診断基準を満たす③片側または両側の股関節痛除外基準①THAの既往②先天性股関節疾患③下肢や腰部の病変④コンプライアンス不良⑤3カ月以内の理学療法歴⑥1年以内のコルチコイド注射歴研究方法218名の患者がランダムに3つのグループに割り当てられた.エクササイズグループプラセボ超音波グループ(placebo ultrasound group)コントロールグループ患者の基礎情報は以下を参照エクササイズグループ週に1回の理学療法と週に2回のホームエクササイズを実施した.・患者教育・筋力トレーニング・固有受容器エクササイズ・バランス訓練・ストレッチ※介入は12週間を実施※1回の介入時間は60~90分プラセボ超音波グループ(placebo ultrasound group)プラセボの超音波を実施Control group未治療のグループアウトカム以下のアウトカムを開始時、12週目(介入後)で測定した.SF-36WOMAC score(痛み、機能、こわばり)結果SF-363群間で優位差なし.WOMAC score(痛み、機能、こわばり)痛みと機能はエクササイズグループで優位な改善を示した.こわばりは3群間で優位差なし.解説今回は変形性股関節症に対して12週間のエクササイズの有効性を検証した論文を紹介しました.結果としてエクササイズグループは12週間後はWOMAC scoreで痛みと機能の優位な改善を示しました.長期的にフォローアップしていないため、長期的な効果は不明となっていますが中期的にはエクササイズにより痛みや機能の改善に有効であることが示唆されました.
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