肩関節の痛み対するキネシオテーピングの有効性スポンサーリンク 2021.01.23スポンサーリンクタイトルEfficacy of kinesio taping in treatment of shoulder pain and disability:a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trialsDOI: 10.1016/j.physio.2019.12.001研究デザインシステマティックレビュー・メタアナリシス目的今回のシステマティックレビューの目的はキネシオテーピングの有効性を他の治療方法と比較して痛みや機能障害の観点から検証することである.方法3名の著者が独立して研究論文を抽出した.最終的に12の論文が組み入れ基準を満たした.12の抽出論文の詳細以下に基準を満たした12の論文の詳細を添付5つの研究はキネシオテーピング vs プラセボ2つの研究はキネシオテーピング vs 注射4つの研究はキネシオテーピング+エクササイズvs エクササイズ単独アウトカムアウトカムは痛みと機能障害(SPADI)とした.結果キネシオテーピング vs プラセボ痛み運動時、夜間時、安静時全ての項目で両群間で優位差なし.機能障害両群間で優位差なし.キネシオテーピング vs ステロイド痛み運動時、安静時ともに両群間で優位差なし.機能障害両群間で優位差なし.キネシオテーピング+エクササイズvs エクササイズ単独痛みキネシオテーピングとエクササイズの併用はエクササイズ単独と比較して優位に安静時の痛みが改善した.機能障害合計のSPADIは両群間で優位差なし.機能障害と疼痛の下位尺度はキネシオテーピングとエクササイズの併用で優位に改善.解説今回は肩関節の痛みに対するキネシオテーピングの有効性についてのメタアナリシスを紹介しました.結果としてはキネシオテーピングはプラセボや注射と比較すると有効性は示唆されなかったですがキネシオテーピングとエクササイズの併用はエクササイズ単独より優位な結果が示されました.システマティックレビューであるためキネシオテーピングとエクササイズの内容や治療期間、フォローアップ期間など論文の詳細に関しては個々の論文を読む必要があります.
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