Efficacy of kinesio taping in treatment of shoulder pain and disability:
a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials
システマティックレビュー・メタアナリシス
今回のシステマティックレビューの目的はキネシオテーピングの有効性を
他の治療方法と比較して痛みや機能障害の観点から検証することである.
3名の著者が独立して研究論文を抽出した.
最終的に12の論文が組み入れ基準を満たした.

以下に基準を満たした12の論文の詳細を添付
5つの研究はキネシオテーピング vs プラセボ
2つの研究はキネシオテーピング vs 注射
4つの研究はキネシオテーピング+エクササイズvs エクササイズ単独



アウトカムは痛みと機能障害(SPADI)とした.
キネシオテーピング vs プラセボ
痛み
運動時、夜間時、安静時全ての項目で両群間で優位差なし.

機能障害
両群間で優位差なし.

キネシオテーピング vs ステロイド
痛み
運動時、安静時ともに両群間で優位差なし.

機能障害
両群間で優位差なし.

キネシオテーピング+エクササイズvs エクササイズ単独
痛み
キネシオテーピングとエクササイズの併用はエクササイズ単独と
比較して優位に安静時の痛みが改善した.

機能障害
合計のSPADIは両群間で優位差なし.
機能障害と疼痛の下位尺度はキネシオテーピングとエクササイズの
併用で優位に改善.

今回は肩関節の痛みに対するキネシオテーピングの有効性についての
メタアナリシスを紹介しました.
結果としてはキネシオテーピングはプラセボや注射と比較すると
有効性は示唆されなかったですが
キネシオテーピングとエクササイズの併用はエクササイズ単独
より優位な結果が示されました.
システマティックレビューであるため
キネシオテーピングとエクササイズの内容や治療期間、フォローアップ期間など
論文の詳細に関しては個々の論文を読む必要があります.

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