シンスプリントに対する理学療法スポンサーリンク 2020.10.24スポンサーリンクシンスプリントとはシンスプリントとは下腿後面内側の筋群(後脛骨筋やヒラメ筋)の牽引により骨膜または筋付着部に炎症が起きて、下腿内側に慢性的な痛みと圧痛が生じます.主には長距離の陸上選手を中心にランニング動作が多いスポーツで生じるオーバーユースが要因とされています.臨床所見脛骨内側に圧痛所見あり脛骨内側に熱感などの炎症所見あり歩行やランニングで痛みあり片脚ジャンプテストで再現痛あり診断方法骨膜炎または筋付着部炎による痛みであるためレントゲン写真では異常所見を見つけることはできません.MRIにて筋・骨膜や骨髄に高信号領域が認められます.臨床所見とMRI所見を総合的に評価して診断されます.評価ポイント足関節の静的・動的アライメント舟状骨落下、Leg Heel Angleから回内タイプか回外タイプなのかを評価足関節・股関節の可動域荷重位での下腿前傾角度も忘れずに評価しましょうパフォーマンスの評価フロントランジ動作などで骨盤や膝・足部のアライメントを評価骨盤が水平に保てているか、knee in & toe outしていないかなどを評価理学療法炎症管理痛みを遷延させないためにまずは炎症管理を徹底します.アイシングや痛みが軽減するまでは安静にするなど患者指導をします.ストレッチオーバーユースにより主に後脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、長趾屈筋、長母趾屈筋のタイトネスが認められた場合は徒手的にストレッチして牽引へのストレス軽減を図ります.リリースストレッチポールやフォームローラーを使って下腿前面と後面をリリースします.患部外トレーニング炎症期の場合は荷重位でのエクササイズよりは非荷重でのエクササイズがが適切だと思います.痛みが強い時期は股関節や体幹など患部外のトレーニングも併用して行いましょう.インソール足部アライメント修正するためにインソールを使用してアライメントを是正します.インソールに関しては足部の状態によってどのようなインソールを使うべきか判断します.一般的には足部回内変形や舟状骨落下しているケースがシンスプリントになりやすいという論文が多いので内側縦アーチの形成や舟状骨パッドを挿入することで後脛骨筋のストレス軽減を図ります.治療動作参考文献Reinking MF el al. Medial Tibial Stress Syndrome in Active Individuals: A Systematic Review and Meta-analysis of Risk Factors . Sports health.2017Newman P el al. . Risk factors associated with medial tibial stress syndrome in runners: a systematic review and meta-analysis. J Sports Med. 2013Galbraith RM. el al .Medial tibial stress syndrome: conservative treatment options. Current reviews in musculoskeletal medicine.2009
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